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実は私(村田憲秋)はその昔、力任せのピアノを弾いていました。

伸筋を酷使した弾き方をしていました。

腱鞘炎のような症状に悩まされることもしばしばでした。

ショパンの幻想即興曲など、腕の痛みとスタミナとの闘いでした・・・

それを師匠である父(村田紘監)のアドバイスにより奏法を修正しました。

 

父は従来の奏法に限界を感じ、独学で奏法を180°転換しました。

世界のピアニストの弾き方を見て、研究したそうです。

そうすることで編み出した奏法は、手指の脱力を徹底し、腕の重さを利用して弾く、というものです。

それ以来、生徒さんたちがショパン、リスト、ラフマニノフ等の超難曲を、それまでよりも少ない練習量で弾けるようになるなど、レベルと効率が劇的に向上しました。

私もそれを受け継いだお陰で、腕の疲労がなくなり、音色も良くなり、難曲を弾けるようになり、ソロリサイタルを開催できるまでになりました。

その後、関西在住のピアニスト、丸尾祐嗣氏にレッスンを受ける機会がありました。

伸筋の脱力を徹底するなど、共通点は多いのですが、細かなところで違いがありました。

演奏も直に聴かせていただきましたが、美しいレガート、多彩で心地よい響きに感銘を受けました。

それ以来、父から受け継いだ奏法をベース新たな奏法の理論をとり入れてレッスンを行うようになりました。

奏法を変えるのはたいへんで、勇気のいることだと思います。

でも、私は奏法改革のおかげで、ピアノ人生は本当に充実しました。

私もそういう悦びをレッスンを通して、一人でも多くの方々と共有したいと心から思います。

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