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人には個性があり、ピアノを弾いてもそれぞれが独自の語り口を持っています。

同じ演奏をする人は一人もいません。

 

音楽的な曲想は、教えられないのです。

音楽は本人のもの。

生徒の演奏を指導者のコピーにするべきではないのです。

大切なのは、生徒一人一人が、自らの思い描く音楽を自在に表現できるようにすることなのです。

もちろん音楽は、テクニックに余裕がないと表現できません。

ですから、まずは弾けるようにする。

弾けるようにさえなれば、音楽はあとからついてきます。

生徒の演奏は、指導者である私に似ない方が、嬉しいものなのです(笑)

もちろん、音楽の基本的なところはきちんと教えなければなりません。

音楽は一定のルールの範囲内で行われるものです。

自由であって良いのですが、自分勝手はいけません。

音楽は制約があるから美しいのですから。

これは音楽に限らず、他の芸術にも言えることだと思います。

 

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