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ピアノを弾いていてもっとも起こりやすい故障は、腱鞘炎だと思います。

その原因は、手の外側の筋肉(伸筋)の酷使にある場合がほとんどです。

最初、伸筋の延長線上にある前腕の外側の筋肉が疲労し、それが蓄積すると痛みに変わります。

伸筋そのものが痛くなったらたいへん危険です。

こうなってはピアノどころではありません。

病院へ直行しなければなりません。

 

でも、ロシアピアニズムだと伸筋をほとんど使わないので、腱鞘炎の心配はありません。

ピアノでの腱鞘炎は、奏法を修正すれば必ず防げます。

それはロシアピアニズムに限らず、重力奏法、重量奏法、アレキサンダー・テクニークに基づいた奏法でも、腱鞘炎のリスクはほとんどないと思います。

腱鞘炎になるくらい練習しないと上手になれない、と言う人もいたと聞きますが、その考え方に私は賛同できません。

弾き方が良くないから腱鞘炎になるのです。

腕の疲労や手の痛みでお悩みの方は、上記のような奏法を研究するか、それで指導しておられる方に師事することをお勧めします。

きっと、解決の糸口が見られることでしょう。

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